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はじめまして。
僕は最近、海外支援がしたくて、学生団体Shareを立ち上げました。
しかし、途上国の人々が、日本とゆう裕福な国に求められているニーズをなかなか感じ取る事ができず、しっかりとしたビジョンが設定できないでいます。こんなときは実際に途上国に行ってみるのが一番なのでしょうが、経済面やバイトの関係で折り合いが付かず、今すぐには飛び立つ事ができません。
日本で、途上国のニーズと出会うためには、僕らは何をしなければならなくて、どのような行動をしたらよいのでしょうか?
私自身の国際協力の経験は長くはありませんが,以下の点を述べます.
「途上国の人々が、日本とゆう裕福な国に求められているニーズ」という見方もありますが,実際に現地にいくと,言葉や対価に換算しにくい大きな価値を感じます.日本が経済的に発展したことに伴い,同時に失っているものも沢山あります.そういったことを感じ,考え直す意味では,異なる環境の人たちが一つの目標に向かって協働することは,お互いに貴重な体験となります.参加すること自体に意味があると感じています.
[広い立場から事実を集める]
国際機関,政府,NPO,企業,国際協力コンサルタントなど,さまざまな立場の人がコラボレートする特殊な分野です.実働という参加も必要ですが,同時に様々な視点から国際協力(海外支援ではなくこの言葉で説明します)を考えてみることが重要と思います.以下の情報源をのぞいてみてください.自分なりに大切と思う立場で参加してください.
・JANIC(国際協力NGOセンター)
NPOレベルの活動を知るには良い団体です.様々なNPOが様々な地域で活動していますので,全体の情報を把握しにくいのですが,以下のメールマガジンでイベントが多数紹介されています.いろいろ参加してみると,その活動の意義がそれぞれに感じられると思います.
国際協力NGOナビ
http://archive.mag2.com/0000142233/index.html
わたしも体験,啓蒙しているものですが,学生のNPOが作成したゲームで,すばらしいものも(お魚ゲーム)あります.
http://prato.acordo.jp/node/24
・JICA(国際協力機構)
日本での一番大きな実施機構です.さまざまなプロジェクトがあることをみてください.
・JBIC(国際協力銀行)
日本の国益という視点が強いと思います.
・笹川平和財団
南太平洋地域で活動しています.
http://www.spf.org/
・ミレニアム開発目標(MDGs)
国連の開発目標は,ガイドラインとなります.
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html
・CIAのThe World Factbook
あの”CIA”ですが,世界のマクロな情報を知るのにとても重宝します.
https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/
[私個人の経験と考え]
私がかかわった案件については,以下のレポートを参照してください.
Kamada, M., Summary report of JICA-SONY PARTNERSHIP PROJECT: Papua New Guinea Distance Education by Utilizing Live Recording of Classroom (from Jun. 2002 to Dec. 2004), 1-151, March 28, 2005, Sony Corporation.
http://acordo.jp/system/files/PNG-final2005.pdf
国際協力で一つ問題になるのは,現物の支給か,人を育てるか,という選択があります.例えばエイズの薬物を支給しても,現地の仕組みが変わらなければ,それは対処療法でしかありません.根本的解決にはなりません.長期的視点では,人材育成や人の仕組みを構築することが大切です.
このPJは,後者側,すなわち教育それも教師教育に関するもです.内容としては,教育実施だけでなく,プロジェクトそのものの評価や,その方式の費用対効果まで言及しています.現地で奮闘する日本人専門家の活躍とこの費用対効果分析と合わせて,次のプロジェクト実施につながりました.幅広いレーヤの活動がリンクすることが大切であることの一例です.
現地の人と実際に接すると,何かと日本や自分のことを振り返るようになります.それがとてもためになったと思っています.以下,一例です.
このプロジェクト中,Papua New Guineaの文部次官が来日し,二つの質問をぶつけてきました.
・何故日本は急激な経済発展が出来たのか?
・何故日本の自殺率は高いのか?
この問いは二つセットで深い意味を持っています.経済発展とは何かを考えざるを得ませんし,そもそも「お前たちは経済発展の意味も分からずに,経済発展しているのでは?」とさえ聞こえてきます.
私自身の活動レーヤは企業・政府機関でしたが,NPOとの接点もありました.今でも心においている一言を紹介しておきます.
上記の件をオーストラリアのNPO学会で発表したときのことです.オーストラリアのNPOの方がこういいました.
「国際協力に金はいらない.国際協力はボーリングと同じだ.どんな弱い玉でもよいから,適確な力と方向を与えさえすれば,一つのピンがたおれ,それが次々と別のピンを倒していく.」
この言葉は,現代の様々な局面で参考になるものと思います.
以上,私見をまじえて述べてきましたが,国際強力は,
その人自身の実感と全体像をつねにすり合わせていくという貴重な場である
ことを感じていただけれと思います.
10pt
ご相談内容は、日本での発展途上国に関する情報収集の方法はどのようなものか、との事。
日本での海外に関する情報収集には限界があります。最良は、国別(例.米国なら州別)にある調査会社を活用することですが、費用がかかります。更に、発展途上国では調査会社すらあるか否か、あるいは調査会社が対象国としているか否かが分からない場合もあります。
このような中、日本での発展途上国に関する情報収集は、日本貿易振興機構(JETRO)、中小企業基盤機構(中小機構)、等を通じて行うのがオーソドックスなスタートだと思います。同行政機関のURLは以下の通りです。:
JETRO: http://www.jetro.go.jp/indexj.html
中小機構: http://j-net21.smrj.go.jp/expand/kokusai/index.html
以上、何かご不明な点等がありましたら、いつでもご連絡下さい。
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