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開業準備・開業届について

最終回答:2013/01/20 22:05
回答した専門家:1人

QUESTION

はじめて質問させていただきます。
ネットショップでの開業を考えている者です。
商材はハンドメイドの小物で、作業は自宅(賃貸アパート)で行います。
ネットショップでの年収は、推測ですが10万円を越せないと思います。
たくさん利益が出るほど製作するのは難しいので、副業として考えており、仕事と平行していきたいと考えております。
以下、長文ですが宜しくお願い致します。


1.開業届けを提出する基準はあるのでしょうか
開業届は開業した時に提出するものだと思っていたのですが、『開業届は収入が増えてからでOK』という言葉(※間違った情報かもしれません)を以前ネット上で見かけたのが頭に引っかかっています。
私のように『年収10万以下』と予測がつく場合、開業届を出す必要はないのでしょうか。
仮に、収入が増えてから開業届を提出するとした場合、増えたと判断する金額のラインはどこなのかわかりません。
確定申告が必要になる年収20万円の見込みがついた時でしょうか。

2.開業準備費用として認められる範囲について
2年くらい前から漠然と開業を考え出し、必要なものをコツコツ買い揃えてきました。
製作に必要な道具、素材の仕入、仕入にかかった交通費、書籍、サンプル製作(知人に試用してもらう為)などに費用をかけ、現在も買い足しています。
一つあたり2万円以内と小額のものばかりですが、念の為領収証は保管してあります。
他には、開業を考える以前から使用しているパソコンがあります。

もしこれらの領収証の出番がくるとしたらどのような時か、いつまで遡って準備費用と認められるのか、がわかりません。
1.に話が戻りますが、開業日を基準に準備期間が決まる場合、『開業届は収入が増えてから』では遅いような気がするのですが…。

そもそも、ショップの年収が低く確定申告が不要な場合、今後これらの開業前の領収証を保管する事自体、無意味な事でしょうか。
(年収20万円を絶対に越えない、とも言い切れませんが)


3.青色申告と白色申告について
青色申告を利用する場合には開業届と同時に申込みをするようなので、すぐに開業届を提出するならどちらか決めておかなければなりませんよね。
初年度だけでなく、その先も収入が少ないと予測できる場合、一般的には青色申告制度は利用しないのでしょうか。
(作業は私一人で行うつもりです。)
そもそも、確定申告の必要がないかもしれませんが、年収が10万を越さないような人が青色申告を利用するのは、非常識でしょうか。
帳簿の大変さではなく、収入面から見て、どちらを選べばよいでしょうか。



以上、まとまらない素人質問で申し訳ありません。

ネットショップを始めるにあたって、
*開業届を出すか出さないか
*準備費の領収証を考慮して、開業日はいつにするか
*2年前から増えている領収証は無意味か
*確定申告をするかしないか
*青色申告と白色申告の選択

これらの関係をどう捉えればよいのか、個別に考えるとすべてがわからなくなってしまいます…。
初めに何をすればよいのか頭がこんがらがってしまいました。

スケールの小さい話で大変お恥ずかしいですが、開業に向けて上手な進め方を教えてください。
宜しくお願い致します。

ANSWER

回答日:2013/01/20 22:05

会計士税理士の西田と申します。
遅ればせながら回答させていただきます。

1.開業届けを提出する基準はあるのでしょうか
売上があがったら提出するものですが、
仮に、収入が増えてから開業届を提出するとした場合、
おっしゃるとおり、税金が発生する、所得が20万円を超えてからで大丈夫です。
年収が20万円ではなく、年収マイナス仕入支出=所得が20万円になったらです。

なお、所得が20万円超える前に提出しても、後に提出しても税金は変わりません。

2.開業準備費用として認められる範囲について

開業前の領収書は無意味ではありません。

開業前、2年前のものでも費用と認められます。
製作に必要な道具、素材の仕入、仕入にかかった交通費、書籍、サンプル製作(知人に試用してもらう為)などは
認められます。
毎月一定に発生する水道光熱費や家賃、人件費は対象外ですが、
質問者様の場合は関係ないと思われます。

しかも開業前の費用は商品在庫のように「資産」として貯めておくことができ、
利益が出た時にいつでも費用にできます。開業時の定番の節税方法です。
領収書はできるだけとっておきましょう。

3.青色申告と白色申告について
帳簿の大変さを置いておくとすれば、ゆくゆくは収入が増えていくことを考え、青色申告をおすすめします。
白色よりも税金が安くなります。収入が少なくても非常識ということはありません。青色の方が多いです。

*開業届を出すか出さないか→出しておきましょう。
*準備費の領収証を考慮して、開業日はいつにするか→売上があがった時。
*2年前から増えている領収証は無意味か→無意味ではありません。
*確定申告をするかしないか→所得が20万円を超えたらします。
*青色申告と白色申告の選択→青色。

開業届と一緒に青色申告承認申請書を出して、
収入マイナス支出が20万円を超えたら青色申告を行う、
という流れで事業を進めてください。

分かりづらかったところ、また疑問に思ったことがございましたら、
またご質問ください。

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専門分野
資金調達 事業計画・商品開発 会社設立・許認可 会計・税務
保有資格
公認会計士 税理士 中小企業診断士

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