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海外でお店を出すには

最終回答:2012/10/17 15:13
回答した専門家:1人

QUESTION

前回、質問したusakoです。
回答を頂けて、嬉しかったです。
ありがとうございます。


今回の質問は、調べたところ、日本で飲食店を経営する場合、

事業計画→資金の調達→物件収得→内装・施工→厨房。備品→人員計画→レジシステム→管轄官庁等届出→販売促進→オープン後計画など、決めながら行動に移していくと思うのですが、海外はどのようなステップになるのでしょうか?

また、他の情報では、日本で2年以上の飲食店経営してないと、海外進出はできないと記載されてましたが、国によっては特に資格や実務経験は問われないのでしょうか?

ちなみに、英語が好きなので、出店する国はアメリカなどを考えてます。


最後に、日本で自営する場合の方法などは、本やネットで、調べればたくさんあるのに、調べ方が下手なせいか、海外進出に関しては、しっくりくる情報を得られません。
なにか、オススメの本やサイトがあれば教えて下さい。


よろしくお願いします!!!

ANSWER

回答日:2012/10/17 15:13
ベストアンサー

香港でコンサルタントを行っている青山と申します。
香港でも多くの日本の居酒屋風レストランがあります。
あるところは、日本人のマスター(寿司店経営)がいて、彼はアジア、シンガポール、そして香港を経験しています。
彼との付き合いは10年近くになり、各地勤務、香港の和食レストランを総合して以下の通り回答させていただきます。

まず、海外へ行き在住して、直ちに飲食店を経営する場合と、海外で日本レストランに一旦雇用されて、そののちに経営者になる場合について記します。
 海外に経営者として在住し、飲食店を経営する場合
その国で店を持つなどビジネスをし、居住する場合には、例外なく投資ビザが必要です。一般的には大金で数千万円要し、これが最大のネックとなります。売り上げ、雇用計画、継続性などその国に貢献する計画書などが必要です。自分では申請できませんので、手続きは全て専門の代理店が行います。代理店に支払う手続き費用はバラツキがありますが、数十万円ほど。
 大金が必要ですので、自己解決できない場合、投資家、スポンサーあるいは現地での共同経営者が必要となります。

 一旦、進出企業に雇用してもらい、最終的に経営者になる方法
莫大な投資を回避するには、現地へ既に進出している“和民”などに雇用してもらう方法があります。こちらの場合が現実的に思いますがいかがでしょうか?
手順は以下の如くです。
1) 雇用先を募る。: ハローワークや海外の雇用サイトで検索
2) 就労ビザ取得: 現地企業をスポンサーとして、就業ビザを申請・取得
3) 現地雇用契約: 期間、業務内容、報酬、その他雇用条件を明確にする
4) 住居など現地で生活設定: 引っ越し、住居、銀行、通信、その他生活設定
5) 一定期間勤務: 永久居民権利取得、資金準備完了
6) 自分で現地起業: のれん分け、スポンサー、共同経営など

香港の例では調理師免許は不要です。しかし、政府衛生機関への申請と検査が必要です。また、酒のライセンス取得も必要ですが費用的には特に考慮に入れる必要はないでしょう。

永久居住権は香港の場合、7年で得られます。
得られたのちは、現地人と同じ立場となります。つまり、投資ビザは不要となり、大きな海外投資は不要となります。
なお、永久居住権は他の国では得られない場合もありますので事前調査が必要です。

香港もビジネス会話は英語です。英語は大いに生かせます。
また、多くの香港人は健康食である和食が大好きです。
何処の国でも、客の半分は現地人を取り込み、和食も料理やボリウムにも現地に合わせた工夫が必要です。

海外での飲食業を行うために個人で現地進出するには並大抵ではありません。
また、その国によって食に対する制度が多様です。
そのために手順やノウハウなどを記した本も少ないと思われます。

進出企業は少なくないのでJETROなどのサイトで調査研究して、海外飲食ビジネスへの計画を立てることをお奨めします。
いずれかの日の成功を祈念いたします。

簡単なことでしたら、メールでの現地事情やご相談に応じますので連絡ください。
以上、お役に立てば幸甚に存じます。

青山利幸

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専門分野
海外ビジネス 研修・コーチング 事業計画・商品開発 集客・販路拡大・営業戦略
保有資格
技術士(総合技術監理、経営工学部門)、APECエンジニア(インダストリアル部門)、中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、いわて産業振興センター登録専門家、

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