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業務委託契約書の作成について

最終回答:2012/11/28 19:04
回答した専門家:1人

QUESTION

表題の件、
アドバイスをいただければ幸いです。


このカテゴリの法務、血財、特許とは関係がないのかも知れませんが
現在 得意先に業務委託契約書の締結を求められており、
内容が内容のため、
本当に契約書などが必要なのか?と必要性の有無の段階で悩んでおります。


○私の業務内容

 フリーのホームページ製作業者


○提供サービスの内容

 ・クライアントの契約しているサーバやホームページで不具合が発生した際に
  不具合の発生状況を確認し、
  サーバ会社との一次対応を実施する。

 ・ウェブ関連で分からないことがあった際に簡単な質問を受ける

 ・年に1~2回のボタン一つ押せば完了するレベルのウェブシステムのアップロード作業



○提供サービスの意図

  クライアントはITの知識が無いため、
  サーバ会社に連絡をとっても何が問題でどうすればいいか、あまり理解出来ないため
  こちらでサーバ会社と連絡を取り、不具合発生時の対策までの立案を行う。

   ※立案した対策は別途 御見積を出し、実施の可否をクライアントに問います。

  あとはネット関連で知識があるのがクライアント周りで私だけ、という状況です。

 
私としてはほぼサービスで行っているのですが
先方はお金を払わないと気がすまない、ということで月額数千円を頂くことになったのですが
このサービスの契約書はきちんと作成をしてくれ、と言われております。


○疑問点
 ・いわゆる顧問契約のような形になるのでしょうか?
  契約内容に上記サービス内容を書くのはリスクが高い気もします。
   ※特にサーバのトラブルなどで解決策は分かるが原因が特定できない場合に契約書を盾にされても嫌ですし。

 ・仮にサーバのトラブルの一次対応に関して契約書に明記しない場合でも
  いつ発生するかわからない ネットに関するご質問や、年に1~2回しか発生しない更新作業を実施する契約で
  月額料金を取る契約など作ってよいのでしょうか?


業務委託契約書というのは民法上 明確に定義されていない、とも聞きますので
このあたりは「どっちでもいい」というのが回答になるのかも知れませんが、



・契約書作成の是非

・作成するのであればどのような条項を書くのが妥当か

ご教示いただければ幸いです。

ANSWER

回答日:2012/11/28 19:04

香港在住のものづくりコンサルタント青山と申します。
日本と華南地区のビジネスの橋渡しをする中で、契約などの合意事項について扱う事がありますので見解を述べさせていただきます。また、当方自身も業務委託契約で仕事を請け負うことが多く参考になればと思います。

契約書作成の是非ですが、得意先の意図によりけりだと思います。文面から推測するに、
例えば以下のような事は考えられませんか?

●得意先はホームページを会社の情報発信の場として、あるいは売上アップのツールとして非常に重視している。 ●その維持管理は、制作した貴殿に頼っている。 ●そうである限り、きちんとした予算を取り、貴殿への報酬を経費として税務申告する。 ●経費を申告する限り、その根拠を税務署から求められた場合、契約書が必要となる。

通常の会社であれば、金額の大小にかかわらず上記のように考えると推測いたします。
少なくてもこのようなケースに近い場合は業務委託契約をお勧めいたします。

文面から推測しますと、ご自身はご自分を過小評価されているのではないでしょうか?
得意先から見れば、豊富なIT関連の知識を持つキーパーソンと言えます。

契約書に含める事項ですが、役割と範囲が重要です。重要ですがあまり細かく書くと、ご自身および得意先での運用がやりにくくなりますので、 2-3行で良いと考えます。例えばホームページ及びサーバの維持管理に多少の枝葉をつけるようにすれば、包括的に様々なことが含まれます。

報酬ですが、月当たりの基準、交通費・通信費や緊急出勤の場合の経費(都度請求ベース)を明確にし、年ごとの見直し条項も含めると良いでしょう。この機会に将来を考え、メリハリをつけることをお奨めします。決めるのに臆することがあれば、月々にサーバの周辺の温度や換気のチェックをしてはどうでしょうか?そうすれば得意先への認知度やコミュニケーションも増すでしょう。

免責事項は重要です。
自分の知識でスムーズに解決できない場合、第三者への依頼やハードの交換が発生しうるということを明確にすべきと考えます。

その他、秘匿事項、係争が起こった場合の処理方法などを含めれば契約書としての形はなすと考えます。

なお、当方は法律の専門家ではありませんので、最終的には司法書士などの専門家のご意見を尊重していただきたく存じます。
文例などのご相談には応じますが、恐縮ながら有料とさせていただきます。

以上少しでもお役に立てば幸いに存じます。
青山利幸

 2520pt

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専門分野
海外ビジネス 研修・コーチング 事業計画・商品開発 集客・販路拡大・営業戦略
保有資格
技術士(総合技術監理、経営工学部門)、APECエンジニア(インダストリアル部門)、中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、いわて産業振興センター登録専門家、

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