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小口輸入の具体的な手続き

最終回答:2012/12/03 22:00
回答した専門家:1人

QUESTION

先生こんばんは。
いろいろなページを見て調べたのですが具体的にどうすればいいのかわからなかったので教えてください。
ネットショップを作って輸入雑貨や食器を販売したいと考えています。
商用輸入なので税金を納めなければいけないということなのですが具体的には注文時に商用であると伝え、海外から荷物を発送してもらう際に宛先を~shopのように店名にすればそれで商用としての税金が受け取り時に加算されるのでしょうか。
食器の輸入販売は食品衛生法などがあるらしいのですがどの機関にどんな書類を出せばいいのでしょうか。
初歩的な質問で申し訳ないのですが調べれば調べるほど小規模な輸入とコンテナ単位の輸入と手続きが混乱してしまい理解できません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

ANSWER

回答日:2012/12/03 22:00

香港在住10年のコンサルタント青山と申します。
生産効率化や品質管理など技術系のコンサルタントですが、日本と香港・華南のビジネスマッチングもサポートしています。そのような立場から回答させていただきます。

文面から想像するにネットショップといえども、ある程度のビジネス規模を想定しているものと推測いたします。BtoCでは、海外への最低発注数量(MOQ)問題が発生すると思われ、少ない数量ではお小遣い稼ぎ程度にしかなりません。
海外取引でBtoBの形態を採用する場合は、取引信用の問題を考えますと、個人事業よりはきちんとした法人にすることをおすすめします。信用につきましては、国内取引も同じです。

支払いについてはどのようにお考えですか?
海外メーカーと取り引きをする場合は、クレジットカードと言う方法もありますが、注文がとかく不明確、納期や輸送方法も必ずしも明確でない、と言うような不安要素があります。
これに対し、TT(電信銀行間支払)は、多少の費用はかかりますが、注文から支払いまで明確です。通常のBtoBではTTが確実です。

手順についてご説明します。
まず品目や数量、価格についてメーカー側と合意する必要があります。
さらに取引輸送条件を明確にし、輸送と保険をどちらが払うかこれも合意する必要があります。

合意されれば注文書を出します。
この場合、製品の単価には輸送費や保険は上乗せされるのが慣例です。

製品がメーカーから出荷される場合、インボイスが添付されます。
このインボイス価格に従って、日本到着後関税がかけられます。ただ現在は嗜好品を除きほとんどのものが関税ゼロです。
また同様に輸入消費税がかけられます。これは現在5%で購入側が支払わなければなりません。輸出メーカーがこれを支払う事はありえません。

輸出メーカーは、出荷する国の税法に基づいて当該国で税金を払いますが、それはすべて価格の中に含めねばなりません。購入する側は、相手側の税金に何らの関知する必要は無いのです。

通常海外からの輸送・保険費はFOBとCIFと言う大きな条件に分かれます。さらにメーカーの工場渡し、Door to DoorのDHLなど多様です。
DHLなどを除き、FOBでは海上輸送保険費+国内輸送費、CIFでは国内輸送費が購入側で支払う必要があります。これら条件を決めるのは購入側です。決める前提は貨物の特徴(重量、体積)によります。この辺は複雑ですがご承知でしょうか?

“食品衛生法”と“有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律”が食器や雑貨に適用されると考えられます。いずれも日本の規定ですが、海外のメーカも既に日本との取引があれば、十分認識していると思います。規制20物質の含有の禁止を、製品の規格要求書に明示すればOKと考えます。事前の届け出は不要です。

当方は海外とのネット取引の相談も受けましたが、注文したと誤解された、注文品との相違、条件の相違などトラブルも多いようです。
せっかくの海外取引ですので、リスクを低減するため、しっかりした計画を立てることをおすすめします。
海外に目を向けると言うのは、大きな挑戦であると思います。その心意気を大切にして頑張ってください。

もし必要であれば年末に東京地区で面談に応じます。
ご連絡いただきたく存じます。

以上、少しでもお役に立てば幸いです。
青山利幸

 2520pt

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専門分野
海外ビジネス 研修・コーチング 事業計画・商品開発 集客・販路拡大・営業戦略
保有資格
技術士(総合技術監理、経営工学部門)、APECエンジニア(インダストリアル部門)、中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、いわて産業振興センター登録専門家、

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