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金属加工業での独立

最終回答:2013/01/13 12:46
回答した専門家:2人

QUESTION

特殊な加工に今現在従事しておりますが、独立を考えるようになりました。

材料の仕入れなどは一切なく、お客様より材料を預かり、指定された形状に加工するというスタイルで
かなりの額の加工料がいただけます。
一番難しい加工ができるのは私一人しかおそらく日本にはいません。
そこで、独立を考えるようになりました。

ただ、独立するにあたり機械などの設備をそろえるのに2千万円はかかってしまいます。
機械は一括で購入しなければなりません。
高額な機械を購入するためにどのような資金調達の方法がありますでしょうか?
また、自己資金は最低どのくらい必要でしょうか?
よろしくお願いいたします。

ANSWER

回答日:2013/01/13 12:46

創業支援をしております、西田と申します。

これから独立される方の資金調達方法として創業融資制度がございます。
創業融資制度には2つあり、日本政策金融公庫と信用保証協会の制度があります。

■日本政策金融公庫
上限1500万円、自己資金は融資を受けたい金額の3分の1が必要、無担保
■東京信用保証協会
上限2500万円、自己資金の要件はありません(でも多い方が有利です)、無担保
■東京以外の信用保証協会
上限は1,000万円または1500万円、自己資金と同額までなど、地域によって様々です。
質問者様の地域の保証協会創業融資制度をご確認いただければと思います。無担保。

公庫と信用保証協会には同時に申し込むこともでき、
両方から融資を得られれば、自己資金は少なくて済みます。

「希望した融資額がそのまま得られる前提での」必要最低額の自己資金としては、

【会社が東京都の場合】
自己資金400万円+公庫800万円+東京信用保証協会800万円=2000万円
よって、400万円になると考えます。

【会社が東京都以外の場合】
保証協会から自己資金と同額までしか融資を受けられないとすると、
自己資金500万円+公庫1000万円+保証協会500万円=2000万円
最低自己資金は500万円となります。

以上より、
最低自己資金は400万円から500万円となります。

しかし、
申込み金額が1000万円でも実際に融資を受けられたのは800万円という場合も多いです。
上記の場合、少しでも減額されてしまうと2000万円の機械を購入できなくなり、事業を行えません。
最低自己資金で2000万円を申し込むのは正直、リスクが高いと思われます。

また、融資申込金額が多くなればなるほど、上限に近くなればなるほど、
金融機関の判断も厳しくなり、より多くの自己資金を求められること、
そして設備以外の人件費や事務所家賃などの経費も考えると、
自己資金は1000万円程度用意するのが良いと考えます。

その上で、
・難しい加工ができるのは質問者様だけ、という独自性の高い技術を持っていること
・事業経験を持ち、その技術を使った実績があること
・自己資金をコツコツ貯めてきたこと
などを事業計画書でアピールし、公庫と保証協会に申し込めば、
希望の融資額を得られ、事業をすすめることができるのではないかと考えます。

以上です。

不明点がございましたら、またお気軽にご質問ください。よろしくお願いいたします。

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専門分野
資金調達 事業計画・商品開発 会社設立・許認可 会計・税務
保有資格
公認会計士 税理士 中小企業診断士

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ANSWER

回答日:2013/01/12 20:29

香港のモノづくりコンサルタント青山と申します。
日本と中国・華南でモノづくりの経営や現場を見てまいりました。

文面から察しますと、現在は会社に所属し、会社の設備を使い、会社や会社の客先から提供された材料を高度な技能で加工していることであると思われます。
また、特殊ということから、需要や生産数量は限られているようにも考えられます。

現在の会社から見れば、場所、材料、設備(購入・運用・保守)、電源の費用を負担し、貴殿に技能を発揮し向上する機会などを提供し、報酬も与えているということになります。
客先から、それ相応の額を頂くのは当然とも思えます。

そうした中で独立し安定経営を考えると、現在の所属会社と今後も良好な関係を維持し、材料を支給してもらい、仕事をもらえるようにしなければならないと考えます。一方的な独立という選択肢はないように思われます。この部分は機微な事情を含んでいますので、ご自身で解決する以外にはありません。
更に他の客からも直接あるいは間接的に仕事をもらい、継続的に安定した売り上げの計画も必要です。

以上から、独立に向けて会社と貴殿が腹を割って、双方のメリットを模索すべきと考えます。
もし、会社の設備が当該の特殊金属加工専用でしたら、会社から安く譲り受ける、あるいは貸与という道もあると思います。費用面での解決も見えるというものです。会社も設備稼働率などを考えると、固定費・人件費の軽減となるメリットが生み出せる可能性もあります。

材料は今までと同様に無償支給いただくのも費用的に大きな条件です。
この条件は独立後もキープせねばなりません。

もし、会社との交渉を行わず、自己資金で独立ということですと、先ず起業計画を作成し、自治体や日本政策金融公庫に相談されては如何でしょうか?
計画には発展し雇用を生み出し、返済にも無理がない、というような事項を含むことが必要と思われます。特殊のみならず、多様な機械加工を含めることが必要で、これなくしては必要な2000-2500万円に届くのは極めて厳しいと考えます。

100%自己資金ではなく、現在の会社の投資を受けることも考えてみてはいかがでしょうか?その代り、加工部門の設備、人材を貴殿が一手に引き受けるくらいの覚悟が必要と思われます。

お持ちの能力を発揮し、良いものを社会に提供し、将来の人材育成にも貢献できるようご計画の実現を祈念いたします。
実現にはとても努力が必要ですが、健康に留意され頑張ってください。
以上少しでもお役にたてれば幸いに存じます。

青山利幸

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専門分野
海外ビジネス 研修・コーチング 事業計画・商品開発 集客・販路拡大・営業戦略
保有資格
技術士(総合技術監理、経営工学部門)、APECエンジニア(インダストリアル部門)、中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、いわて産業振興センター登録専門家、

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