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新しい形の塾をつくるにあたって

最終回答:2013/05/06 22:21
回答した専門家:1人

QUESTION

 私は、この春入学した大学1年生です。「この世の中、どうせ自分が動いたって変わらないよな...」と考えて、世の中のせいにするひとをよく見かけます。しかし、それは思い違いで、変えたい問題に情熱を持って取り組めば世界は変わるものであると思います。だから、私は「どうせ自分が動いたって変わらない」という思考を持たないように、「努力すれば世界は変わる」という思考を本人の人生の哲学と出来るような学習塾をつくりたいと考えております。
 私の相談したい内容は大きく分けて二つあります。それはやりたい教育に塾という形態が本当にあっているのか、と、この内容でビジネスになるのかということです。まず、形態の話ですが、私は上記の目標を達成するために小学生の成功体験できる場所をつくりたいと考えています。3〜6年生各学年10人程度を対象として段階を踏ませながら自分の見つけた問題点を努力して解決し本当に実現するところまで出来る場にしたいのです。例えば、学年10人で近所の人通りの少ない商店街をもっとにぎやかにしたいと考え、小学生が他の大人に協力してもらいながら店を出すことで活性化させたいと解決策を練ったならばそれを実現させてあげたいのです。今の教育では解決策を考えるところ止まりなので、本当に頑張って考えたら変わるというところを、まだ人生に先入観や哲学を持つ前に植え付けたいのです。さて、このような活動をしたいと思ったとき、どのような形をとるべきなのでしょうか。1つ目は塾として株式会社を立ち上げる、2つ目はカタリバのようにNPOとして活動するというのが私の考えにはあります。どちらが向いているのでしょうか、また、もし他にも形があったならばお答えいただきたいです。
 次に2つ目の質問である、この内容がビジネスとして成り立つかという問題です。上記したように、少人数かつ様々な解決法を実現させるために費用がかかるとするとビジネスとして成り立つのでしょうか。もし成り立たないのであればどのような改善が必要かお答えいただきたいです。
よろしくお願いします。

ANSWER

回答日:2013/05/06 22:21

香港在住10年のコンサルタント青山です。
熟もさることながら、学校教育も社会とは必ずしもマッチングせず、学習の動機づけが不十分であるという事は言えると思います。これは昔からの、言わば永遠の課題といえます。そこに着眼し、熱い思いで小学生からの社会教育や動機づけへの着目は立派であると思います。

まずお考えの実現について、当方が気付いたことを述べさせていただきます。
1、 教育は机上での学習のみではできませんし、現場をリードする教師も豊富な経営や社会に携わった経験が必要です。
2、 子供は大人の想定外の発想や質問をします。社会のルール、規範を背景に論理的な説明が必要であり、多様な能力を有する教師の採用も必要です。
3、 質問者の考え方は革新的です。それだけに父兄から見ると小学生対象では唐突と考えられがちです。継続し参加者を募集・確保するのは容易ではありません。
4、 是非教育させてみたいという賛同者は、居ると思いますが」マイナーであると思われ、賛同されたとしても費用は現在の学習塾の基準から大きく逸脱するものではないと考えられます。
5、 今の社会の課題の殆どは根が深く簡単なものではありません。そのため、極めて身近な美化活動などを活動の対象とすることが良いでしょう。

さて、ビジネスになるかという事ですが、ビジネスとするには以下のように考えてはいかがでしょうか?
1、 10年後、20年後にもビジネスとして行う。つまり経営者は継続性と雇用者を含めた収入を社会的責任という視点で考えねばなりません。会社、NPOなど形態は基本的にどれでもよいでしょう。
2、 数値的計画を立てましょう。変動経費は殆ど気にせずに良いと思いますので、固定費の算定と、家族が上記で生活していける数値、例えば自己の年収をいくらにするか、雇用人数、場所と家賃、広告宣伝費などの算定をお奨めします。
3、 常時何人が参加し、月々いくらの月謝が必要なのか、算定しましょう。
4、 活動を認知してくれる父兄や、活動の対象にPR活動を行わねばなりません。活動の評価基準や生徒の成長の評価の透明性も求められるでしょう。

ビジネスにはなりにくいのですが、例えば夏季休暇の間の体験学習などの方法はあると考えます。この例は数多くありますので研究してみてください。成功体験を味わってもらうには、プログラム次第という気がします。上段に構えたものである必要はないと思います。
なお、経営の損益分岐など費用管理のセミナーを5月23日に行います。
お時間があれば、参加をお奨めします。ご案内と申し込みサイトは以下の通りです。
http://profile.dreamgate.gr.jp/consul/pro/aoyama_tech/seminar_view/seminar_detail/4736

以上お役にたてば幸いです。
青山利幸

 2520pt

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専門分野
海外ビジネス 研修・コーチング 事業計画・商品開発 集客・販路拡大・営業戦略
保有資格
技術士(総合技術監理、経営工学部門)、APECエンジニア(インダストリアル部門)、中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、いわて産業振興センター登録専門家、

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