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お世話になっております。
表題の件ですが
私はウェブ製作関連の個人事業主を営んでおります。
数ヶ月前より法人ウェブ製作会社と業務を行っているのですが
業務委託契約についてご質問がございます。
1:請け負っている業務について
大きく三つあります。
1-1)プロジェクトマネジメント全般
:クライアントと折衝し、仕様のヒアリング、及び、社内外のコーダー、プログラマーとの調整、スケジューリング
ウェブ製作会社のマネージャーに対して進捗情報の報告と費用、スケジュールの稟議を取る仕事になります。
基本的にはウェブ製作会社の手は煩わせない、判断のみを求める、ということになります。
1-2)デザイン、コーディング
:案件によってウェブ製作会社内のリソースを使わず、私で実施可能な内容は私が請け負います。
1-3)テスター、リサーチ、資料作成
:製作したウェブサイトやシステムのブラウザチェック、動作チェック、または業界動向資料の作成など
2:報酬体系について
2-1)数ヶ月間、月額固定○万円という形で上記作業を行って参りました。
数ヶ月様子を見てみて作業負荷が高いようであれば見直しをする、という話でやっておりました。
2-2)数ヶ月間の業務を経て、報酬が月額固定では適さないということで
1-1)については納品翌月に売上の○%を報酬とする
またプロジェクトマネジメントレベルが劣るため推進がうまく行っていないことが見受けられた場合
その分 最大3%の減額対象とする。
・スケジューリングの認知、共有の不備
・打ち合わせ議事録の不備
・リスク管理不足
・クライアントへの提案内容が適切でない
1-2 1-3 については別途都度見積もり、という話になりました。
3:ご質問について
今回 業務委託契約書は紙面で結んでおらず、基本的には口頭とメールで上記のやりとりを行っております。
改めて「業務委託契約」について調べたところ「請負」と「準委託」という二種類があり、
色々と違いがある、ということでした。
私が確認しただけでも
・報酬について
「 請負」は納品物の成果に大して報酬発生、瑕疵責任付き
「準委任」は善管注意義務の中で作業量などで報酬発生
・作業状況の報告について
「請負」は作業内容の報告義務なし
「準委託」は作業進捗の報告義務あり
など違いがあります。
ご質問なのですが、
3-1)私の設定した報酬体系はお互いこのような予備知識なで決定したのですが
「業務委託契約」の「請負」「準委託」の考え方と照らし合わせて何か問題ございますでしょうか?
3-2)特に1-1のプロジェクトマネジメント業務については「請負」になるのか「準委託」になるのか
どちらがいいのか判断つきません。
クライアント都合で作業に入れない時期などが発生した場合、上記契約内容では
こちらの手元への入金が遅れてしまいます。
また「クライアントへの提案内容が適切でない」や「リスク管理が出来ていない」などの責任を
下請けの私が責任を負うのも何か釈然としません。
3-3)そもそもプロジェクトマネジメント業務を業務委託として受けていいものなのでしょうか?
クライアント企業の名刺を作っていただき、
自分が別で個人事業を行っていることをオープンにしないように言われています。
クライアントとの打ち合わせについてもスカイプなどで行う際は社員の方がスカイプの画面に写らないように待機し
商談中にカンペのようなものを出してくるような状況です。
またここまで数ヶ月行っていた2-1)のような全てを一緒くたにした月額報酬体系は問題なかったのでしょうか?
正直、別の同列の下請け業者に対する無償の援軍的な動きや
自社サービスに対する「積極改善提案」なども求められ(積極提案がなかった場合はビジネスマンとは何かについて説教)など
下請けの範疇を超えている要望や対応を求められ、
時給換算するとまったく割りに合わない状況のため何か理由を付けて離れたいと考えています。
3-4)そこできちんと引継ぎをするので離れたい旨を社員に相談したところ、
後任の外注業者が見つかるまでは責任を持った仕事をお願いする、と言われてしまいました。
(既に3週間経ちますが、後任の目処は経っていないとのことです。)
ビジネスマナーとして最低限の対応はいたしますが、
先方が後任を用意出来ないことにまで私が責任を持つ理屈はあるのでしょうか。
3-1~3-3までは今後の参考にお伺いしたいと思います。
3-4については今後の身の振り方としてのご相談です。
長文かつ分かりづらい部分も多々あるかと思いますが
何卒よろしくお願いいたします。
香港のものづくりコンサルタント青山と申します。
大手電機メーカーで設計業務を20年あまり行っていた経験から以下ご説明申し上げます。
問題点の1つは、クライアントが十分な任務を果たしていないということです。本来ならば、エンドユーザーまたはクライアントが設計仕様書を準備し、それを請負先にすべてまたは部分的に請け負わせるべきです。範囲、業務内容、提案、納期、議事録、提出物、連絡ルートなどはクライアントが取り仕切るべきです。貴社がユーザと直接会議を行ったり、名刺を持たせるのは貴社への責任転嫁の何物でもありません。
名刺を持つ場合は、人事的に明確な書類(出向辞令など)がないと虚偽として違法になる可能性もあります。
最近はエンドユーザーあるいはクライアントの技術力が落ち、提案や設計図書をまともに準備できないところも多いようです。プロジェクト全体の調整やインテグレーションの実力がないなど嘆かわしい。にわか作りのIT企業でしょうか。それとも素人の商社?そのしわ寄せが、次々に請負先に来ていると思われます。
問題点の2はやはり契約書がないことです。特に業務範囲や価格が不明確な上で仕事を行うのは、まったくメリハリがなく、費用の上でも多大なリスクを抱えます。
とは言え、こうした業界では半ば習慣化していると言えなくもありません。是正していく必要がありますので、ソフトウェア管理方法など勉強をお奨めします。
現状打開策としては、本来クライアントが行うべき事を明確に認識させるべきと思います。文書・図にするとわかり易いでしょう。それに人員の確保や給与の支払いなど事情も分かってもらわねばなりません。時期的に遅いですが、コンサルタントを間に入れてもらうことも一つです。
それでも無理でしたら、時間を区切って打ち切ることをお奨めします。
本来クライアントが行うべきことを行っていないし、契約も結んでいないのですから、業務不履行やビジネスモラル違反にも当たらないと考えます。クライアントにまともな人がいれば、羞恥心で係争にもならないでしょう。
請負、準委託についての詳細は当方も不明ですが、請負はハード的、もしくは仕様がほぼ確定している標準的なものへの適用と推測されます。準委託はR&Dやプロジェクト案件のような未知の要素を含むと考えられます。今回はどちらでしょうか。
前者の場合は、要する工数、時間ともにほぼ明確ですが、後者の場合は不明確のため、進捗による清算となる傾向があります。このため全体の概要把握(時間、期間、金額)は必要となり、さらに条件(分担範囲、工賃、待ち時間、報告、終結期限など)を明確にする必要が生じます。今回はこの辺のところが、不明瞭であったようにも受け取れます。
この点反省点であると考えます。
以上、ご回答としてマッチしているかどうかわかりませんが、当方の意見を述べさせていただきました。
少しでもお役にたてば幸いに存じます。
青山利幸
2520pt
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